「初めての煙草」The First Cigarette
画/新里たける(Painting by Takeru Niizato)
◆
そこに描かれているもの
…
蒼色の瞳
澄んだ心
アメリカ製の煙草の匂い
真夜中の純真の中、
焔に映るパパとの思い出
幻想絵画と夢日記。
My Strange Paintings and Daydream Diaries .
天井に映る星空が幻想的な夢を誘うイスタンブール風の寝室。海のように広いベッドの上には、三日月型をした白くてふわふわの枕がひとつ。その枕元には、「夢と夢の合間に目を覚ますために特別に設計された真鍮製の目覚まし時計」と、「夢日記を書くための落書きノート」と、「普通のペン」が置いてある。
バッハのベースラインをもとにしたインプロヴィゼーションによって生まれた音楽は、真夜中にピアノ88鍵盤の上を十二平均率に従って散歩する。
自分が信じるもの、人に喜んでもらえるもの。その二つがひとつになったときにのみ、真実の作品は出来上がる。
1、幻想世界の膨大な情報を管理する「四次元倉庫」
2、シンプルに極まった「アップル社製のアトリエ」
3、酔うほどに魅力的な「プロヴァンス風の展示室」
夢で見た世界を描くために必要な物は、
先ず、
ファニーなイメージ
らくがきノート
普通のペン
寝る前に飲むウイスキー少々
そして、最高の夢…
眠る
夢見る
起きる
またすぐに、
眠る
夢見る
起きる
重要なのは”夢と夢の合間に目を覚ます”ということ。
忘れぬうちにノートにスケッチして、
夢心地が消えぬうちにキャンバスに描く。
必要な物は、
木製のフランゼン型パレット
夢のようにぼかすために気の利いた筆
外国製の油絵の具
ユニコーンの涙入りの画溶液
壊れた古いピアノをもらった。
処理場行きのはずだった。
古時計のベルのような音色、
ギコギコときしむペダルの音。
鍵盤ひとつ弾くたびに、
切ない秋の思い出が蘇る。